こんばんは、大久保真梨子(麻里子)です。
今回はこういう姿でお話しさせていただこうと思います。
2006年3月。
スルノカ?クイズの旅を終えて帰らずの森へ戻ってきた私の前に
待っていたのはいつものゴスロリ少女でした。
「せんせー、おそーい。ずっと待ってたよー」
第3回アメリカ横断スルノカ?クイズでは
さっとんはきっどんに負けて仙台空港であっさり敗退。
そこからず~~~っと待っていてくれてたらしい。
「せんせー、次のタッグトーナメント、もちろん出るよね?ね?」
タッグトーナメント。
「2人一組のチームワークが試されるクイズコロシアム
果たしてネットクイズ界最強のコンビは?
1+1を10にも100にも替えられる
究極のチームワークが試されるトーナメントマウンテン
求む、最強の2人!!」
さっとんは相手は私しかいないとずっと思ってくれていたらしいのです。
ネットクイズ界では確かに一番のチームワークが出来る相手でもあります。
そして、今回もっとも心を動かされたのは優勝賞品でした。
「優勝賞品:スルノカ?4予選シード権」
私はこの賞品の価値の大きさを知っています。
本土上陸への足がかりとして是非とも手に入れたいもの。
でも、スルノカ?3の旅を終えて帰ってきたばかりの私にはまだ、
タッグトーナメントに参加するだけのモチベーションを持つことが
この時はできなかったのです。
しばらく経った日。
エイプリルフールというものがありました。
2006年4月2日。
ハイエルフさんのホームページが年に1度だけ変化した日の翌日。
さっとんがめっせで話しかけてきました。
[0:34:37] さっと。@chocolate crazyの発言:早く直してよ(笑)
[0:34:44] でぃーど。の発言:(゜▽、゜)
[0:35:05] さっと。@chocolate crazyの発言:本当にむせたんだからっ!(笑)
ちなみに何をやったのかはここでは語りません(笑)。
(でも、ここのBLOGの読者のみなさんならきっと何があったかは
想像に難くないと思ってます)
まぁ、そんなこともいろいろとやりつつ本題へ。
実際に話を進めていったのはそれからあとのこと。
さっと。 「せんせー、ひでぽんさんとこのアレなんですけど~」
でぃーど。「ああ、覆面トーナメントねぇ」
さっと。 「何ていう名前で出る?(゜▽、゜)」
でぃーど。「出ること前提なのね(w」
さっと。 「こくこく」
この時には少しだけ、クイズに対して前向きになれていました。
勝つとか、負けるとかはどうでもよくなっていて純粋に問題制作が
楽しい状況になっていたのです。
でぃーど。「うん。じゃあ出ようか(゜▽、゜)」
さっと。 「(^▽^)」
でぃーど。「じゃあ、まずは名前を決めるところからだね(がっ」
さっと。 「当然の覆面ですね!(w」
でぃーど。「うぬ。じゃあ、私は最近一押しの「大久保麻里子さん」で出る(゜▽、゜)」
さっと。 「アイドル路線かぁ。じゃあ私はほしのあきとしょこたんを合わせて「星野翔子」で(゜▽、゜)」
という感じでとんとん拍子に話が決定していったのです。
で、チーム名。
努力した人だけが分かるように言語変換。
新潟といえば「米」。ハイエルフといえば「森」。
「米と森」を「Arroz y bosque」に。
あとは、暴れるだけ。
ペーパー。
さっとんに時間が短いほうを任せて、私は制限時間12分のペーパーへ。
・・・解答欄を見て絶句しました。
(ちなみにこの展開はタッグトーナメント2でも繰り返されます)
ぱっと見た瞬間に穴埋めしりとりがうっとうしいと思ったので、
21問目以降のアナグラムから30問で勝負、という思考形態に。
50問もあるのに、半分行くのがやっとと思ったら、Aペーパーで
さっとんががんばってくれたおかげでペーパーシード獲得ヽ(  ̄▽ ̄)ノ
というわけで好きな枠と形式を選べることになったので、
形式:CROSS ROAD
出題ジャンル:競馬・歌詞朗読を選択しました。
(競馬はまぁ、私がそれなりにカバーできるし、さっとんはB-1GPで
歌詞朗読に天賦の才能を見せつけたためです)。
あとは、周りの状況を見るのみです。
私たちのように覆面をつけているのは、
「北風と太陽」でかさいさんとペアを組んでいる橋本薫さんと、
「DriftIce」でMEWさんとペアを組んでいるhyruleさんだけ。
もっとみんなむちゃくちゃ覆面でやってくると思ってました(笑)。
ペーパートップということで注目(注意)はされるでしょうけど、気にしない。
華麗にさっとんと二人で勝ち抜いてみせる。
そんな思いだけをもって、
2006年5月21日。
仕事を慌てて切り上げて(苦笑)、PC前に降り立ったのです。
一回戦。
相手はその「DriftIce」。
MEWさんはGo.Yさんの「QDJ」でダート属性が強く、
変化球に強い。ただ、そちらの対処はうちの「砂の女王」に任せて、
hyruleさんをマークしたクイズを私は展開することにしました。
ただし、正体が分からないので短期決戦ではあまり意識しすぎないように。
自分の中でのノルマは4○。(12問で)
さっとんにタイプB(12→1と減少型)を任せて、私はタイプA。
指の遅い私は、最近きっどん並みのスロースターターなので、
ラストスパートにかける戦い方にしました。
(ここらへんは最近Goさんなどにも冷やかされるところです。
確かに私のラスト3~4問の差し足は鬼のレベル?ブロードアピール並?(ぇ))
1問目、さっとんが正解で12p。
いきなり助けられる展開。日本史なんだから私が押さなきゃいけないんですけど、
東北地方に(このときは)まだいったことが無く、全く頭の中にもなかったです。
2問目はスルー(答えを聞いて思い出したぐらい)。
3問目は競馬問題。
「問題(競馬)
競馬界の第一人者、武豊。武豊がこれまで
日本ダービーで優勝したのは何回?」
思わず指が動いて押してしまいました。(押し込み失敗)
えっと、スペシャルウイークとタニノギムレットとアドマイヤベガで・・・。
「3回!」(ブー)
・・・あれ?
・・・・・・・2秒後。
うわ、ディープインパクト忘れてた!(バカ
それをなんとかさっとんにフォローしてもらって事なきを得る。
やっぱり武豊があまり好きではないハイエルフらしさが出たかと思ってます。
その後、次の競馬問題をMEWさんに取られましたが
次の日本史問題(山崎の戦い)をとってプラス先行です。
ただ、ここから相手に3連取されました。
歌詞朗読でさっとんが一矢報いましたが、点数はわずかに4p。
ギリギリの勝負をしているという自覚です。
結果的に勝負を分けたのは次の問題でした。
「問題(競馬)
競馬界では世界最高峰の賞金額のレースで知られる」
この段階でMEWさんに押されたのです。
正直、負けを覚悟しました。
MEWさん「ドバイワールドカップ」(ブー)
・・・あれ?
同じ答えを考えていたので、じっくりと待つことに。
「ドバイワールドカップ。このドバイワールドカップが
開催される競馬場の名前は?」
というわけで「ナドアルシバ競馬場」を正解。
おそらくMEWさんは分かっていたと思います。
歌詞朗読を1問、hyruleさんに取られましたが、
最後の問題をさっとんが押さえきってゲームセット。
二人は裏では・・・
さっと。 「しのげたらいいね。」
でぃーど。「負けたら仕方ないね。」
さっと。 「そだね。」
と、話をしていました。
結果としては36-33でしのぎきりました。
競馬問題2つ、これが勝負を分けたと思っています。
なんとか準決勝へ。
相手は・・・おたくな常識陣(らっとん・なぎささんコンビ)。
らっとんは生活知識系の一般常識なら豊富だが、学術知識系に若干
つらそうな表情を見せる瞬間があります。ガッチガチの学問系クイズが
くればこちらに一日の長が生まれるかな、と思っていました。
なぎささんはいわゆる「ぁぉぃの」問題になるととても強さを見せますが、
らっとん同様の傾向を見せている、と考えてました。
今回の問題傾向(ひでぽんさん作成)から考えると、そんなに
「ぁぉぃ」問題は飛んでこないはず。となると、こちらに分があるか、
と分析をしていたのです。
そして、この二人の最大の長所でもあり短所でもある部分を攻めよう、
とさっとんと確認し合いました。それは・・・
さっと。 「さて、乗せると怖いチームが来ましたが。」
でぃーど。「らっとんはどうせ1問間違えて最下位に転落してへこむはず。
そこをつこう。」
さっと。 「まったく同じ作戦だw」
そう。このコンビは勢いがつくと止められないというスピード感あふれる
コンビなのですが、一方「躊躇」するときがあって、誤答をすると手が極端に
出てこなくなる、という傾向があるのです。
だからこそ、二人に押させないのではなく、二人に「連答」を許さない
という姿勢で挑むことにしました。
もう一つのブロックは「北風と太陽vs京茨80’s(モトドンせんせ・のりさん)」。
私は最初の段階で決勝まで勝ち抜けることが出来たら相手は「京茨80’s」だ、
と考えていました。それをナイショでさっとんに伝えると・・・
さっと。 「かさいさん所が凄く怖い。」
そう。相方さっとんはきっちりと見抜いていたのです。
それを思い知らされるのはこの準決勝なのでした。
まずは近似値。
吉野家の一株の値段。
なか卯派のせんせーには(がっ 全くイメージがわかず「250円」と解答。
そして集計中にグーグルさんで確かめて愕然。
さっとんにナイショ送信。
でぃーど。「うわ、3桁間違えた(w」
さっと。 「250って書いた(w」
でぃーど。「こっちも250って書いた(w」
さっと。 「えーーーーーw」
でぃーど。「嫌なシンクロを起こした(w」
やっぱりさっとんとは思考回路が一緒のようです(笑)。
というわけで、対戦相手のらっとん・なぎささんに上に行かれてしまいました。
この時点で自分たちのノルマが2○になったのです。
1問目。
らっとんが誤答。
標的をらっとんに絞る感覚で一問ずつじわじわと攻めます。
2問目。
「プロレスデビューは昨年の5月5日のみちのくプロレス。
新日本プロレスやメキシコのリングにもあがったマスクマンで、
今年3月、本人はそのつもりは無い様子であるが仙台市環境局と」
ここで反応。カラスコを正解。
ちなみに一行目で新崎人生とか思っていたのはヒミツ(ぇ
3問目・4問目をかさいさん、橋本さんに取られる。
モトドンせんせの誤答をはさんで、6問目。
「1943年朝日新聞社に入社。
主な作品に第28回芥川賞を受賞した
「或る『小倉日記』伝」や」
思わず指が反応してしまいました。
強烈な勘違いで有島武郎と解答。ぶー。_| ̄|○
文学で間違えるというもっともダメージの残る誤答でした。
しかもこれに追い打ちをかけられてしまいます。
次の問題でらっとんに上に行かれてしまったのです。
さらにその次の問題でモトドンせんせも上に行ってしまい、一番下には
わたしとさっとん。
決勝がどう、とかいっていられなくなってきました。
さっとんは次の2問で正解して一番上に上がり、不正解して一番下に
降りてくるという出入りのはげしいクイズを展開(w
そして、準決勝のターニングポイントは次の11問目でした。
「命令や方針がたえず改められてあてにならないことを」
ここでなぎささんが反応。
きのした@なぎさ「朝令暮改」(ブー)
そう、この誤答で流れが変わったのです。
あと、この準決勝ではひでぽんさんは直球(ストレート)ではなく、
2段フリを多く準備していると私に思わせた一問だったのです。
なぎささんが一番下にきたのでここから攻めるモードになりました。
まずはエリア・カザンの問題で一気に上へ。
またまたモトドンせんせの誤答をはさんで、ダウトクイズ。
ここではさっとんが問題を読み違えて撃沈。一気に一番下へ。
この段階で、相手との点差は20-22で2点ほど負けています。
そしてダウトクイズ2問目は橋本さんに取られてしまい、19-21に。
なんとかさっとんがあがってきてくれないと安心して押しにいけません。
16問目。
なぎささんが誤答。
ここで19-19で追いつく。
ここから全力で攻めるモードに。
17問目、ムルアカを正解で18-17。
ところが18問目で暴発してしまい、16-17。
19問目、トップの橋本さんに行かれて14-15に。
20問目、なんとか押し勝って「蛯原ゆり(友里)」と解答。
漢字変換で出てこなかったのでした(苦笑)。
21問目、モトドンせんせのよくないパターン、振られていると思いつつも
思わず押してしまっての誤答。通算3×目。
そして、22問目。
さっとんがいかにも新潟県民という押しを見せて私とワンツー体制に。
23問目はかさいさん。
この段階で「京茨80’s」の敗退決定。
モトドンせんせのアグレッシブすぎる押しと春雨さんハチマキが主因と予想(ぇ
つまり。
この段階でさっとんの予想はズバリと当たっていたことに。
うちのチームはあと2問残っているのでここで1問でもとれたら勝利確定です。
24問目。
「ボクシング亀田3兄弟の次男、大毅が
試合でKOした後に行う歌のパフォーマンス。
この時に使用する金のマイクは
明石家さんまから贈られたものですが」
きっちりと読み切ってもらってから押しました。
「木村拓哉さん」
日刊スポーツに書かれていたのでしっかりとチェック済みでした(^▽^)。
そして、最後にさっとんがきっちりと締めてなんとか決勝進出。
薄氷の勝利でした。(途中2ポイント差ついたこともあったので)
結果的に解答数で上回ったのが勝因です。(ちなみに誤答数はこちらが多い)
決勝。
まずは相手を挑発するところから(何
(いや、だってプロレスチックにそういうのが求められてると思って)
このあたりからどんどん「素の自分」になっていったようです。
ひでぽん 「いま一度お伺いします。4人とも今の心境は?」
橋本薫 「ただ、勝ちたい。それだけです。」
大久保真梨子「受けて立ちます。いつだって、この世界でこうやって生きてきたので。」
星野翔子 「最高のパートナーがいますもん。負ける気がしません。」
かさいゆきの「もう前を見て突き進むしかない、ですね。」
この一連の流れはみんなの本音が全て前面にでたと思っています。
私の正体が見えてきたという話もこのあたりからとのことです。
決勝1セット目。
スロースターターの私も本調子モードに。
さっとんとふたりでスタート5連答を決め、
トータルでは私が4○1×、さっとんが5○1×。
点数以上に大きなダメージを与えることに成功。
決勝2セット目。
チャージモードに入った橋本さんが異常な勢いで押して攻めてくる。
とにかくこちらは解答権がとれない状態に・・・。
私は終わってみれば×なしの4○ながら、さっとんが1○1×。
結果的にはドロー。ちなみに私たちはこの2セット目は取られたと思ってました。
決勝3セット目。
とにかく押す。それしか道は拓けないのです。
最後のセットは私が2○1×。さっとんが3○。
なんとか、引き寄せることが出来ました。
あの瞬間。
いつでもタイミング一つで負けてしまいそうな状況でした。
でも、たたかう気持ちを必死に奮い立たせて。
師匠としての意地一つだけで、ステージに立ち続けていたような気がします。
分かる問題とかそういうものではなく、何かが降りてきていたと思うのです。
クイズに強くなった、というのは私自身、私よりも先に道を歩んでいる
名だたる諸先輩に追いつけ追い越せの気持ちから、なのですが、
そんな私を慕うような感じでついてきているさっとんを始めとするメンバー。
最近、そういうメンバーがどんどん私を越えていくなぁという嬉しさと
悲しさが入り交じったような複雑な気持ちでネットクイズをしています。
先駆者とか、そういう大それたモノではなく、みんなに刺激を与えて、
そして刺激を与えられて、この道を歩く。
そういう気持ちでずっと歩いています。まだまだ進化したいのです。私もね。
表彰式。
二人で手にすることができた「スルノカ?4予選シード権(2枚)」を
分け分けしました。私のところには後日キン肉マンの文庫本が届きました(笑)。
まだ、さっとんと読み比べはしてません(w
この段階で、私はスルノカ?4への参戦を完全に決めました。
今回の目標の一つ、「優勝してスルノカ?4の予選シード権を取る」が叶い、
その目標が・・・
「妹弟子さっとんと二人でニューヨーク決戦」に変わった瞬間でした。
タッグトーナメントで優勝できたら、近いうちに開催されるスルノカ?4で
そういう風になればいいなと思っていたんですよ。
でも、タッグトーナメントの参加メンバーを見て、
ちょっと大変だなと思っていたので、それが
こういうカタチになって正直驚いたぐらいなんです。
その思い、約1年後に劇的なカタチで決戦を迎えることになります。
戦い済んで。
覆面はがしフリバで様々に正体がばれてしまった後、
フリートークモードになって、その時に
ぼそっとさっとんが書いた一言が私には今でも忘れられないでいます。
さっと。->私たちは最強のコンビではないと思います。
さっと。->でも、最高のコンビです!
最高のコンビ。
ボケでもツッコミでもなく、互いにフォローしあえるような感覚で。
この言葉をみたときに、さっとんと師妹コンビ組んでいて良かったな、と
思いました。ほろりと泣きそうになったのはヒミツ(苦笑)。
私はもう、さっとんに完全にクイズの力は抜かれていると思っています。
ただ、「老獪さ」という名の「熟練された知識」だけで勝負しています。
おそらく限界点は近いでしょう。最近の話題(時事)にまつわる知識が
追いつかなくなってきています。
引退という2文字がいろいろとちらついてきています。
といいつつ、趣味に引退なんかないから、自分のペースでゆったりと
これからもがんばりますよ。
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